さかみのかさね

風雨か収まり鈴虫の鳴き声か聴こえる。
涼風か頬を優しく撫でる季節か直く其処まて来ているのか。
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『さかみたまつるき』「あめあかり、さやきみよせる、あすひかり」
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一、あめあかり、さやきみよせる、あすひかり、ふりめてみつる、よすひとめさめ、すめよたまつるき。
一、ひめあかり、さやきみよせる、ひかいつる、むすめてなのか、よすひとめさめ、すめよたまつるき。
一、めにあかり、さやきみよせる、ふたやます、こよめておとす、よすひとめさめ、すめよたまつるき。
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一、さめあかり、さやひめむつめ、みちひかり、ふりめせみつる、めふくよみすめ、むすめたまつるき。
一、めよあかり、さやひめむつめ、よかいつる、むすめせなのか、めふくよみすめ、むすめたまつるき。
一、こめあかり、さやひめむつめ、こそやます、こよめせおとす、めふくよみすめ、むすめたまつるき。
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一、むすあかり、さやきみさそひ、よにひかり、ふりめてみつる、なすひとめそめ、すめみたまつるき。
一、なつあかり、さやきみさそひ、みよいつる、むすめてなのか、なすひとめそめ、すめみたまつるき。
一、やまあかり、さやきみさそひ、よしやます、こよめておとす、なすひとめそめ、すめみたまつるき。
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一、なにあかり、さやなつめそめ、ひやまつり、ふりめせみつる、めさめよひとめ、なすめたまつるき。
一、とかあかり、さやなつめそめ、みないつる、むすめせなのか、めさめよひとめ、なすめたまつるき。
一、くにあかり、さやなつめそめ、みやまつり、こよめせおとす、めさめよひとめ、なすめたまつるき。
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季節も草木も人世も、時と共に遷り変わる。
『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす』
葉月十七日、記す、めさめよひとめ、なすめたまつるき！！
あやのうさき（天つ國、在住）